逃亡日記-其の壱

「出発の日」2008年5月16日(金)

ba_0001.jpgAM5:00起床。

今回は財政面を考慮してリムジンバスにて関空に向かうことに。
6時には家を出て、三条京阪のリムジンバス乗り場に行く。
家から乗り場までは約10分ほど。
ガラガラとスーツケースを引っ張っていく。

その道すがら、いろんなことを考えていた。

今回のバリ旅行はただ単なるバカンスで行くわけじゃなく、それこそいろんな意味合いがあってのこと。
この日が来るまでの間、正直いろいろヤバい兆候があった。
手が震えて文字を書くことが困難になっていたことや、下痢が1年以上治らずにいることとか、不整脈を打つとか、人の思慮の足りない言葉や振る舞いに鬱々としたり、などなど。

人生においてこれだけ苦しみに満ちた日々は本当になかったな。
これだけキツイ状況になるとは思いもしなかった。

だからこの1週間はある意味自分にとって病気療養的な意味もあったような感じ。

かといってたかだか1週間で何が解決できるのだと問われても、正直「何も解決しません」としか言えない。
だって、たった1週間だもんね。短すぎるさ。

それでも1週間でもいいから、どうしてでも飛び立ちたかった。何が何でも。
絶対にしたくなかった借金までして今回の旅を実現しちゃったんだから、我ながら相当追い詰められてたなと今は実感する。スマン。両親。

でも結論から言うと、今回の逃亡は心から十分すぎるほどの意義があったと思ってる。
本当に旅立ってよかった。

というわけで「逃亡日記」の始まりでございます。
今回の逃亡日記はこれまでとは違い、「笑い」を追求せず、何の変哲もないただの旅日記として書きます。

さて、バス乗り場にてバスを待つ。

ba_0002.jpg気持ちのいい朝でした。よく晴れて。
ベンチに腰掛けて、その辺にいるスズメをぼんやり眺めてるとやがてバスが乗り場に滑り込んできた。
荷物をを預け、バスに乗り込むと、初老のオバチャン一人がすでに乗っていた。
出町柳から乗ってこられた方なんだな。

乗客は自分とオバチャンの二人。
バスは次の停留所の京都駅八条口に向かって走り出す。

京都タワーが間近に見えてきたとき、運転手が急にオロオロしだした。
で、信号待ちをしているときに運転手が自分たちに向かって、

「名神の集中工事でいま高槻で渋滞8キロなんですわ。大丈夫ですか?お客さん」と言ってきた。自分のフライトはAM11:00。
自分は「多分大丈夫だろう」と大きく構えてた。今回初めてバスでの移動だったし、それを楽しみたかったというのもあった。「はるか」での景色にはちょっと飽きた。

やがてバスは京都駅八条口に到着。
運転手はやはり相当ワシらのことを気にしてる様子。しきりと大丈夫ですか?と言ってくる。
すると同乗のオバチャンは運転手の言葉に影響を受けたようでしきりと時間を気にし始めた。
かく言う自分もやばいかな?と思い始めた。
オバチャンに話しかけて、「どうしますー?」と話し合った結果、バスを降りて結局電車に乗り換えることにした。

なんだか、幸先悪いな。でも全額バス料金返還してくれたんで、まあよかったけど。

運転手にここで降りることを告げて、オバチャンと二人京都駅に向かう。
その間、オバチャンといろいろお話をした。
その人はこれからお孫さんたちとサイパンへ行くということ。
お孫さんたちは大阪に住んでおられて、関空で待ち合わせということでした。
なかなか楽しいオバチャンだった。ヨーロッパは全部行ったとか、今回のサイパン旅行はそれにより貯まったマイルで行くんだとか。

ちょっとしたハプニングでちょっとした出会いがあったのは楽しかった。
「はるか」に乗り込んだときはオバチャンとは別々の席に。

やがて電車が関空に向かって走り出した。

9時半過ぎ到着。

電車を降りる際、オバチャンに挨拶を交わし、それぞれ旅の玄関口へと向かっていった。

1年ぶりの関空。本当に心からワクワクする。なんだかうれしくてうれしくて仕方なかった。

ba_0003.jpgいつものようにH.I.Sのカウンターでチケット受け取って、ドコモで海外ケータイレンタルして、チェックインカウンターに向かう。しかし昨年とは違い、ガルーダインドネシアのカウンターは場所が変更になっていた。これまでは一番南側にあったのが今は一番北側になっている。
カウンターに着くとそこには結構な列が出来上がってる。
相変わらずバリは人気あるね。
でもその中にはいかにもあやしいガラの悪そうなおっちゃん達がいる。これも毎度のこと。なんだかジャカルタあたりで裏稼業やってますって感じのいでたち。必ずいるね。こういう人。「1000万ほどあったらええやろ」「ルピアか?」「いや。円や」「あー、そうか」みたな会話してるし。手には分厚い10万ルピアの札束持ってるし。おーこわ。。。

とにもかくにもチェックインを済ませ、一目散に喫煙室に。
そこで2本ほどタバコをすった後、ちょこっと買い物して出国ゲートに向かう。

ba_0004.jpgさてさて、今回の最も懸念していたこと。
自分の肩には今だ金属が入ったまま。
金属探知機に引っかかるのではないかとドキドキモノでした。
同じように骨折の手術で体内に金属の入ったままの人で、探知機に引っかかって難儀した話を聞いてたもんだから。
で、いざ探知機をくぐってみる。

セーフ!無事通過!

力が抜けた。。。
あまりにうれしかったもんだから通過した探知機の写真を撮ってしまった。

イミグレ抜けてシャトル乗り場へ行くまでに朝飯を食らう。
売店でエビカツサンドと牛乳購入。ベンチに腰掛けて食する。
目の前にはエルメスとブルガリのショップがある。
それを眺めながらの朝食。
こんな朝っぱらから買い物する人いるんだねー。金持ちだねー。
ブルガリの店からうれしそうに袋抱えて出てくる人数人あり。
ぼろぼろの格好してエビカツサンドほおばって、片手に牛乳のワシ。

世の中不公平だの。

ba_0005.jpgそしてシャトルに乗って乗り場へ向かう。
ガルーダのゲートはまだ開いてない。
自分は最後の喫煙と思い、またしても喫煙室に駆け込む。飛行機に乗り込んだら向こう7時間は禁煙状態。
ヘビースモーカーの自分にとっては拷問。
今のうちに吸い貯めだと一気に数本吸う。
でもタバコの吸い貯めって。。。全く持って無意味だよね。。。

まだゲートが開くまで時間があったので、タバコを吸っては窓際に行って飛び立つ飛行機を必死に眺め、また喫煙室に戻ってタバコを吸う。この繰り返しを3回ぐらいやっていた。

やがてゲートが開いて、待っていた客達が一気に機内に流れ込みだした。時期が外れているはずなのに座席はほぼ満席。ただ、若干年齢層は高め。やはり若造はそう多くなかった。

ba_0006.jpg久しぶりの飛行機。飛行機好きの自分はもうたまらん興奮状態。
鼻息荒く座席に座る。

そしてついにプッシュバック。エンジンスタート。このエンジンスタートの瞬間はすごくトキメキます。
そして滑走路に向かう。滑走路直前でしばしの待機。

機体が滑走路に入る。エンジンがうなりをあげる。もうちびりそう。ジェットエンジンのサウンドは何とも言えず、ステキなもの。気持ち良すぎる。そして離陸した瞬間は気を失いそうになるくらい気持ちが良い。たまらん。やっぱし飛行機最高。

さて、ここから7時間の缶詰状態。自分はひたすら外を眺める。今回は窓際の席を取れて本当に良かった。
途中上空でJALのB747-400がすぐ近くをすれ違っていくのが見れた。

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空を眺めつつ、ちょっと飽きたらモニターに上映されていた「ライラの冒険」を必死に見ていた。もちろんビール片手に。

そうこうしているうちにやがてバリが近づいてきた。高度が少しづつ下がっていってるのがわかる。時折激しく高度が下がって、乗客が声を上げる一幕もあり。さすがガルーダ。仕事が粗い。

やがて機体はングラライ空港に到着。飛行機から降りて入国カウンターへ向かう。
機内から出た瞬間にバリの香りがする。懐かしい匂いです。ふるさとに帰ってきたかの幻想を抱きます。
到着ビザを支払い、入国審査。しかしこれが時間がかかった。さすがにインドネシア人。急ぐということを知らない。結局出るのに30分以上は余裕でかかった。

手荷物受け取りの場所。相変わらず無意味なポーターたちが待ち構えている。
ポーター蹴散らし、やっとの思いでゲートから出る。出たところの両替屋で1万円を両替する。空港の両替屋はレートが悪いよね。まったく。。。
さて、やっと外の空気が吸える。タバコが吸える。到着した実感が味わえる。
出口から出たところにはお迎えの人だかり。到着口は微妙に暗いので、浅黒いインドネシア人たちがタダの黒い塊にしか見えない。その中で今回も迎えに来てくれている(微妙に黒くなってる)自分の彼女を見つけるのはちょい難儀だった。

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一瞬周りを見渡し、無事彼女を発見。
1年ぶりの再会。相変わらずの様子だったのでほっとした。
で、まずはスモーキングタイム。7時間禁煙はやはりつらい。毎度のごとく、吸ったとたん頭がくらくらする。

さて、今回の予定は最初の3泊を彼女の下宿で。後の3泊をサヌールという予定。

バリでの時間の始まりでございます。
タクシーで彼女の下宿に移動。荷物を置いてメシ食いに行く。
行き先はいつも行くバビグリン屋さん。自分の大好物。毎日食っても飽きない。
道路を行きかうおびただしいバイクの往来を眺めながら1年ぶりの味に舌鼓を打つ。
やっぱりおいしい。これ好きだわ。

そうして1日目を終えるのだが、自分の心はこの時点ではまだまだ冷え切っていて、荒んでいたままでした。
明るい気持ちにもなりきれない、重苦しい感情のまま。手の震えも止まらない。

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Auther : Kiuchidenki / Date: 2008.05.25. 08:23 / Comment(4) / TruckBack(0) / ▲UP

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コメント(4)

お帰りなさい。
ちょっと落ち着かれたようで良かったです。
しかし旅の話はほんまに癒されます。
沖縄行こうかなあ。

ただいまです。
さすがにバリにはやられました。
また日記に書きますが、本当に行って正解でした。

ところで出発前送った血迷ったメールは現在進行形です。
どうぞよろぴく。

おきゃり~!
CD聞いてるよ~。あじがとう。

>N姫さん

無事帰ってまいりました。
CDお気に召しました???
またご感想おばお聞かせくだされ。

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