あねもね

仕事を終えて帰るとき、とある個人商店の前に放り出されていたダンボールにふと目がいった。
そのダンボールには

「アネモネ」

とプリントされていた
まあ、おそらくトイレットペーパーか何かだと思うのだが、それを見たとき中学校の2~3年の2年間担任だった先生のことを思い出した。

その担任はみんなから「アネモネ」と呼ばれてた。
何故にアネモネか?というと、雰囲気、話し方が

「あ~ね~も~ね~」といった感じだったから。

あくまで言葉の響きだけでそうあだ名された悲運の先生であった。
みんなアネモネって花がどんなもんか知らない。当然。

「あ~ね~も~ね~」

って言葉に発するだけでどんな雰囲気の先生か創造できると思うが。

そのアネモネ先生は美術の先生でした。
見かけはホントだっさいオッサン。
霜降りの髪。どう見ても運動音痴に見える。

が、

このアネモネ。実は東京芸大出身。
しかも運動神経がびっくりするくらい良い。
スポーツは何をやらせてもうまかった。
筋力もめちゃくちゃ強い。

見かけからは到底想像できないくらい凄いオッサンだった。

ワシが中学の時といえばまさに「スクールウォーズ」真っ盛り。
中でも京都市内においてワシの行ってた中学はそれこそ京都で最も悪名高い中学校。
剃り込みいれたヤンキーたちによくおちょくられていたアネモネ。
ただ、ヤンキーどもも、このオッサン、実はすんげえ強いということをわかってるから無駄に喧嘩ふっかけたりしなかった。

自分はこのアネモネ先生に結構気に入られていた。と思う。
よく一人で美術室に遊びに行ったりしてた。
あの美術室の油のにおいとか、デッサン用のオブジェとか、筆とか。
自分にとってはたまらなく心地よい空間であった。

またその時、自分は絵を描くのがとても好きだったから、よくアネモネにいろいろ質問してた記憶がある。いろんなこと聞いてるとき、アネモネは(普段無表情のくせに)微妙に笑顔で答えてくれていたその表情はホントよく頭に残ってる。

中学2~3年の美術の成績はずっと「5」だったが、これって。。。実力じゃないな。
自分が慕ってたからなんだろうな。ちくしょ~!

みんなは「気色悪い!」って言ってたけど、ワシにとっては今まで出会った先公たちの中でも最も好きな尊敬できる先公であったかもしれません。

アネモネ元気にしてるかな~。また会ってみたいな。


ダンボール プリントされてた 文字を見て 思ひ出すかな チェリ~ボ~イ 

Auther : Kiuchidenki / Date: 2006.11.29. 19:35 / Comment(0) / TruckBack(0) / ▲UP

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