初!海外単独渡航日記(11)

ついに最終日の朝。
日が変わってすぐの12時10分に日本に帰る。
たった5日間だったにもかかわらず順応が早いというか、空気が合っていたというか。
最後には自分のクソを自分の手で流すのにもさほど抵抗がなくなってたりする。
バスルームのどぶ臭さは結局ダメだったけど。
考えりゃ日本はほんとに便利な国だ。
深夜に急遽ボールペンが欲しくなったとしても日本ならちょいとコンビニ行きゃあるわけで、そのついでにおにぎり買っちゃったりできるわけで。
ここバリ(に限らず発展途上と呼ばれるところ)はやはり生命力で動いてる。
日本では何だか巨大なマシンの中で生きてる。それを支えてるのは生命じゃないか?ってツッコミが入るかもしれないが、それはほっといて。そんな感がありますな。
どちらがいいとか悪いとか、ここで陳腐な比較文化論を語るのは馬鹿げてる。
結局自分にとって肝心なことは、
比較してズレを認識し、そのズレから自らの人生の舵取りをいかにしていくか、自分のライフスタイルについて考えたり、どう生きていくか?なんてことを考える材料とするのが最善と思うんです。
単に2つを比較して、それぞれの特徴を述べ合うだけでは何一つ得られるものはない。

いくらバリでの生活が楽しくても、心地よくても、自分は結局日本に帰るわけだし、日本で生きていきたいと思ってる。移住するなんて考えてもいない。あくまで自分の生活の中心はここ日本にあるわけだし、日本人としての誇り、すばらしい感性を持っているこの国の民としてここで生きていく。

ほんとにこの5日間は自分にとっては非常に充実したものであった。
今後この国の中でいかに自分自身を見失わず、何を大切にしつつ、自分の何を磨いて生きていくか、などということを考える上で相当考えさせられた5日間でした。

「じゃ、この旅で何を得た?」と聞かれたとしたら正直「わかりません」って答えるしかない。ただ、何かが心に得られたと確信してるし、それを言葉に出してあげることなんてやりだしたらきりがないかもしれない。何がしかが心のデータベースに蓄積されていて、それが今後の人生歩んでいくうちに発生する様々な局面において必要とあればそれらが活躍してくれるであろうと信じている。

システムから抜け出し、違うシステムに入ることに快感はある。それはある意味現実逃避であり、後ろめたさのない、前向きな逃亡のようです。明日から元いたシステムに戻るということはその心地よい逃亡の快感とさよならすることになるから当然寂しさを感じないわけにはいかない。

最終日。
別にこれといったバカイベントは発生せず、ただ淡々と時間が過ぎていきました。

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朝はいつものように変なメシを食い、食後にコーヒーを飲む。

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昼飯は毎度おなじみのバビグリンを今日に限っては持ち帰りはせず店の中で食う。結局毎日食ってたなあ。。。うまかったから。

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午後からちょっとした用事があったのでそれをこなしてるうちに日が傾いてきた。
夜飯はホテルの向かいにあるメシ屋で鳥料理を排ガスで汚されている空気の中で食う。
めっちゃうまかった!また食いたい。

食ってばっかりか!

夜の帳が下りてきて、いよいよ空港に向かうことに。
ホテルにタクシーを呼んでもらって一路空港に向かう。
タクシーの運ちゃん、かつてJAICAで働いていたということでわずかながら日本語ができる。
彼の子供の話やら、自分は四男坊だとか、いろいろ話す。
タクシー運転証見たいなのが車内に提示してあるんだけど、その顔写真の上に彼の息子の顔写真が貼り付けてあった。「そんなんしたらアカンやん」と会話も弾む。
しながら車は走れども、道路がすごくすいていた。
空港が近づくにつれ、風景が観光地になっていく。
日本語の看板もあちこちにある。ファーストフードの店もある。カラオケボックスもある!どんな歌が歌えるんだ?

親切にもタクシーを出国口のすぐ近くまで運んでくれた。
支払うとき、8万数千Rpだったけど、チップだ!として10万Rpを渡す。
釣りはいらねえよ!って言ってやった。
運ちゃんは「こんなにたくさん。。。。」とえらく感動してた。
今度きた時にはぜひご用命をとばかりに彼の名刺をいただく。
いいカモだって思ってるのかな?そうはいかんぜセニョリータ!
運ちゃんに「ありがとー」って手を振りながら言うこと聞かぬスーツケースを押していく。
俺ってオットコマエやん?かっこええんちゃん?
と調子に乗ってたら知らぬ間に出国ゲートをはるかに行き過ぎてしまっていた。

いきなり金属探知機。
ここは無事に通過。
チェックイン。
前にいためちゃくちゃチャラチャラした日本人サーファーが「あそこの波がよ~よ~よ~よ~!ちぇきら!」みたいな感じでしゃべってる。冷めた目で見るワシ。
イミグレも無事通過。

ロビーはお土産屋さん(免税店)パラダイス。
あらかたルピアを使い果たしたが、ここでは¥が使えるから安心して最後のお土産獲得を試みる。
笑えるみやげ物、思わず寒くなるほどしょぼいみやげ物。
探したが香ばしいお土産は見当たらず。
結局自分のためにタバコを2カートン、ビンタンTシャツ2枚、バリ舞踊をしている女性がすばらしい画像加工でパッケージされているお菓子を2箱購入。

まだ時間があったんでバリ兄貴に電話してお礼をする。ほんとにお世話になったわ。
ベンチに腰掛けてるとインドネシア大学の学生がアンケートを求めてきた。
もう11時過ぎてるのに、しかも空港内部にいるなんて。まあ、信頼できるよね。
そのアンケートは観光地としてのバリはどうよ?ってモノだった。
ご丁寧に日本語見本まで用意してあった。
こんな時間まで頑張ってる若人におぢさん協力してあげるよ~ってことでアンケートに答えるのを引き受ける。

しかし質問項目がすんげえ多かった。引き受けるんじゃなかったかも。
最後の方は結構ダレダレでアンケートに答えてしまった。
さて、待合室に入ろうとする。ここでも金属探知機。
通過しようとする。
「び~~~~」
引っかかってしまった。。。なんで????
一気に冷や汗がでる。
が、携帯電話をポケットに入れっぱなしにしていたことに気がつく。
「あ、これかあ~」と胸を撫で下ろす。
再度検知器に。

「び~~~~」

2度目。冷や汗動転もの。どうしよう。。。拷問。。。肛門チェック。。。
よからぬ妄想が頭を駆け巡る。
検査官がこっちにこいと呼ぶ。
俺、終わった。。。母国へ帰れない!ここでワシの人生は闇に葬られる。。
結構ビビッてた。

小さい台の上に登らされる。両手を広げろときたもんだ。軽く震えてる。
素直に指示に従う。ハンディースキャナーみたいなので体をまさぐられる。
すると反応する部分は、どうやらサイドポケットのチャックみたいだった。

行ってよし!ときた。ほんと死ぬかと思った。。。。

ゲートに向かう。拷問の危機から脱したということで気が抜けていたようだ。
ゲートでチケット渡すと「まだです」と言われた。
我に返って後ろ振り向くとみ~んな座ってゲート開くのを待っていた。

The 恥

程なくしてゲートオープン。
やっとの思いで機内に。
そして離陸。
バリの夜景がきれいに見える。すごくきれいだった。
で、なぜだか知らんが涙がでた。大泣きしてた。
隣に誰も座ってなくってホントよかった。

あの光の下にたくさんの人がいて、その人の数だけそれぞれに人生ドラマが展開されている。それらが重なり合ったり、反発しあっていがみ合ったり、触れ合ったりすることが生きるって事の醍醐味の一つではないかなって日ごろからそんなことをしみじみ考えることはあるのだが、この瞬間ほどなぜか強烈に感じたことはなかった。
それに感動したのか、さびしくてか、うれしくてか何なのかはわからないがとりあえずシミジミしてしまって涙が出たのかなと勝手に思ってたりする。

次に目が覚めれば日本です。
だから夜景が見えなくなって何も見えなくなった外をずっと見つめていました。
目を閉じて眠りに付くのがさびしかったんです。
できる限り起きてて、たとえ何も見えなくても目をかっ開いて外を見つめていたかった。

でも結局ビール飲んで、機内が消灯されて1時間くらいで眠りについてしまったんだけどね。。。。


とういうわけで、自分にとっての初の海外初単独渡航は終了しました。
いろいろドタバタはあったものの、この旅で自分が感じたこと、考えたことはこの先もずっと記憶に残るだろうし、何かの形でこれから先の自分の人生に役立つであろうと。
本当に心から充実していたといえる旅でした。

またそれらを実現するためにいろいろ協力してくれた様々な人たちにも心から感謝を申しあげるとともにこの日記を締めくくることにします。

何に対してかはようわからんが、

「ありがとう」

なのです。

Auther : Kiuchidenki / Date: 2006.09.27. 23:49 / Comment(0) / TruckBack(0) / ▲UP

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